オーディション詐欺・事務所詐欺・音楽系詐欺に惑わされない
音楽系の詐欺は多い
長年音楽活動をしてきた中で
残念なことに夢を食い物にする人は多く
実際に会うことも何度かありました
私が実際に遭遇した詐欺行為は
・オーディション詐欺
・音楽事務所詐欺
・コンサルタント詐欺
・オムバス詐欺
などがあります
これらの詐欺に共通して言えることは
「あなたに金銭を要求してくること」です
そもそも音楽ビジネスというのは
お互いに利益を出してその利益を分配することで
収益を得ています
ビジネスパートナーであるあなたに
一方的に金銭を要求してくることはありません
金銭を要求してきた段階で
「危険かもしれない」
と思っていいでしょう
・オーディション詐欺
最も長く、多いのがこの詐欺だと思います
特に多いのが
「ボーカリストオーディション」
メジャーデビューができるという触れ込みで
オーディション参加者を募り
実質全員が受かるオーディションをして
自分達と契約させようとします
契約させた後に
「活動のための資金」
「契約金」
などの名目で多額のお金を請求してきます
実際に楽曲制作などの作業を行なってくれますが
しっかりと自分でやれば圧倒的に
少額でできることばかりです
もしお金を請求されたら何も言わずに
逃げることをお勧めします
・音楽事務所詐欺
オーディション詐欺と似ています
オーディション詐欺と併用している場合もありますので
同一と考えてもいいでしょう
「音楽事務所に所属できる」
という触れ込みで事務所と契約させ
月謝などで利益を得ようとします
バンドが売れた利益を期待するのではなく
バンドたちのお金を巻き上げようとします
本当にバンドのことを考えている事務所なら
バンドから金銭を要求することはありません
バンドだけでなくソロアーティストにも
話を持ちかけてきます
また、勧誘方法の一つとして
バンドメンバー募集サイトを使った
勧誘をしてくることもあります
私も一度これに遭遇し
「バンドメンバーを集めている」
という記事を書いておきながら
自分の音楽塾に通わせようと勧誘してきました
実際に行ってみるとネットワークビジネス詐欺のように
やって来た人を囲い込んで洗脳してきます
・コンサルタント詐欺
事務所詐欺とほとんど似た構造ですが
より個人が個人を誘うということが多いです
事務所詐欺の場合、複数人が共謀して行うこともありますが
SNSなどで直接営業をかけて来たりします
一種の情報商材作業です
「音楽で稼げるノウハウを教える」
というように話を持ちかけてきて
自分に依頼するように仕向けてきます
ポイントなのは自分から
「請け負います」
とは言わず相手から依頼するように
会話を誘導しようとします
そしてそのためのコンサル料や
情報量を請求してきます
実際にコンサルタントを受けた場合
こちらも成果報酬、歩合制でお金を払うことが多いので
少しでもおかしいと思ったら
一旦話を保留して下さい
私の場合は保留を申し出たところ
血相を変えて契約を迫ってきました
この時点で詐欺だと判明したので逃げ切れました
・オムニバス詐欺
これは最近減ってきた詐欺なのですが
「オムニバスCDを出しませんか？」
という勧誘をしてくる詐欺です
場合によっては
「著名な方と一緒にCDが出せる」
などと触れ込む場合もあります
そしてCD制作料として
多額のお金を請求してきます
「払った金額はCDを売れば回収できるから」
というように説得してくることが多いのですが
実際のところ、素人が出したCDは
そんな都合よく売れる事はありません
CDは確かに制作されますが
そもそも自分の収録される曲は1曲くらい
知り合いにもすすめにくいCDになってしまいます
その結果、多額の出費と在庫を抱えることに
なってしまいます
私自身はこれに引っかかったことはないのですが
数年前に一緒に音楽活動をしていた友人が
これに引っかかっていました
私はその友人とは、楽曲のアレンジ案などを
提供するだけでしたので詳細を知らされていなかったのですが
相応に金額を請求されたようで
金策に苦労していました
詐欺に引っかからない一番の方法
それは
自分に自信を持つこと
誰かに頼るのではなく
自分の力で自分の曲を
届けられるようにする
このことが重要です
詐欺というのは
- 自分に自信がない人
- いつか誰かが自分の実力を認めてくれるはず
- 誰かに頼れば成功できる
こういった考えを持った人に
助けてあげるという形を取ることで
金銭を巻き上げようとします
そもそも
最近は自分で自分のコンテンツを発信できますので
事務所やコンサルがなくてもどうにかできます
他人に振り回されず
しっかりと自分を自分でプロデュースしましょう
